断熱と健康の意外な関係 ■ 病気も家庭内事故も、冬になると死亡率が上がる 上のグラフを見ると、病気・事故ともに、夏に比べ冬のほうが死亡率が顕著に上がっています。 つまり、冬をいかに温かく過ごすか、が健康の秘訣と言えるのです。 では、住宅の断熱が健康にどう影響するのか。 住宅の断熱性・気密性について長年研究を続けている近畿大学建築学部の学部長 岩前篤教授により、次のように説明されています。 (出典:総務省統計データ、近畿大学 岩前篤教授) ■ CW断熱の家には元気になる要素がいっぱい! 1 運動不足を解消 家が暖かいほど活動が活発になるという調査があります。 健康と深く係わる運動量が日常生活の中で増える傾向に。 2 ヒートショックを予防 急激な温度変化は心筋梗塞など深刻な病気の原因に。 高断熱の家なら室温差が小さく、それらのリスクを軽減します。 3 有害なカビを抑制 家の中の温度差を無くし、かつ適切な換気システムを使った住宅は結露しにくく、 有害なカビを発生させません。 4 肺の免疫機能を維持 厚着や布団で体を温めても、冷気を吸い込み肺が冷えると免疫機能が低下。 暖かい家は冬でも肺への負担を軽減。 5 着衣量を軽減 着衣量が減ると衣類からの刺激が少なくなり、 アトピーなどの肌トラブルが改善されるという調査結果が出ています。